フィクション「光る招待状」(特別編) はしくん


 ふと目が覚めた。

 雪が光りながら降っている。きれいだ。こんな光景ははじめてだ。

 ひょっとしてオレ死んじまったのか。

 そんな中、人が一人走ってこっちへ来る。
 「ごめんねー、紙ふぶき作ってたら眠っちゃって。遅れちゃった。」

 のりピー!! 正真正銘の のりピーだ!!

 オレは腰を抜かしてしまった。こんな姿をのりピーにみせたくない。
 オレは必死に起き上がろうともがくのだが、のりピーは、
 「大丈夫?びっくりさせてごめんね。」
 とやさしい言葉をかけてくれた。オレはもう一度死んじまうかと思った。

 しかし、オレは降り積もった紙ふぶきを見て生きていることがわかった。
 その紙ふぶきの1枚1枚には「ありがとう」と書かれた文字が光っていたのだ。

                    はしくん