幻のNo.1               はしくん


 3時間はたっただろうか。
 肩が重く痛い。

 通りすがりの恋人達が時折立ち止まってこっちの方を見ていく。
 時には手をたたいて喜んでくれる人もいる。

 私は目の前の光る機械に対峙し続けた。

 光が止まるのはたった3ヶ所。そのうち1ヶ所に止まれば当たりだ。
 確率は3分の1。
 しかし、二百数十回臨んでいるのに、三十数回しか当たらない。
 私は奇跡的な確率ではずしまくっているようだ。

 気が付けば外は日が落ち暗くなっていた。
 近くにある噴水はドラマの1シーンを思い出させる。
 夜空の下、その噴水を見ながら、
 僕とのりっぺが噴水の中で踊るのを思い浮かべていたいんだい!^^

 なのに、何でこいつは No.1 が出てこないんだい?
 ちっともやめられないじゃないか!^^;

 No.2 から No.11 のポスターはあわせて三十数本も当たって、
 僕のバックはいっぱい。とても肩にしょってられない。

 もう重いから帰る。^^;


 東京ドームのそばのゲームセンターの中の「スーパーヒーローズ」は、
 今日もぴぴぴっPな君を待っている。

           「はしくん物語 〜あるPな日の出来事〜」より抜粋



 [ 今日の成果 ]

   No. 1 - 0
   No. 2 - 2 (うち1つを通りすがりのカップルにゆずる)
   No. 3 - 4
   No. 4 - 1
   No. 5 - 2
   No. 6 - 4 (うち1つを通りすがりのカップルにゆずる)
   No. 7 - 6
   No. 8 - 6
   No. 9 - 4
   No.10 - 7
   No.11 - 4
  --------------
   合計 - 40

                    はしくん