「量子の非局所性の厳密検証に成功」は、その英語版「Experimental proof of nonlocal wavefunction collapse for a single particle using homodyne measurements」が詳しい。
その参考文献42の「Single-photon space-like antibunching」で、1光子が分割された先の両方での観測が、距離や時間で一方に概ね偏らないことが分かる。
ホモダイン測定は、「アダプティブホモダイン測定による光の位相推定」に同様の図があって詳しい。
観測については、ローカルオシレーター光との干渉で、その概ね逆位相の成分は相殺されているため、概ね逆位相の成分は非観測の状態である。
電子銃の二重スリット実験により、量子が観測されやすいのは、その電磁波としての瞬間の振幅が最大となるタイミング付近である。
1光子は、Alice分の電磁波と、Bob(遠隔地)分に分割された電磁波になるが、Alice分の電磁波で瞬間の振幅が最大となるタイミング付近で観測をしたため、光子として観測されてしまい、Bob分の電磁波は消失してしまう。
つまり、AliceがBob分を含めて光子を概ね総取りしてしまったのである。
これが、1量子を分割して、まるごと観測しても量子の非局所性を使った光速を超える通信ができないのに、「量子の非局所性の厳密検証に成功」ではできてしまう理由である。
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